始まり
1966年、埼玉・戸田。土屋運輸は出版・印刷物の輸送とともに歩み始めた。本や雑誌が人々の情報源だった時代、紙を運ぶことは文化を支えることだった。「出版印刷物はナマモノだ」情報を扱う印刷物は生鮮食品のように時間勝負で扱われ、膨大な量の雑誌が毎日配送されていた。
転換
ゆっくりと、確実にデジタル化の波が出版業界を変えていった。さらにコロナが追い討ちをかけた。「不要不急」という言葉が、物流の現場を直撃した。規模は縮小した。それでも会社は止まらなかった。信頼できる仲間たちと共に、何度もゲームチェンジを選んできた。
変えなかったもの
どんな時代でも、変えなかったことがある。安全への意識づけ。20年間、会社のミーティングで語り続けてきた言葉がある。運転も、荷扱いも、仲間へのひと言も、優しさを軸にすれば摩擦は起きにくい。顧客が困っていれば、まず向き合う。すべてに応えることはできないが、共に良い答えを探すことはできる。人の自主性を信じること。限られた枠の中ではあるが、可能な限り本人の選択を尊重する。それだけは、ずっと変わっていない。
60年、本当に多くの人の手で受け継がれてきた。変えてきたことと、変えなかったこと。その両方が今の土屋運輸をつくっている。